昨年は「あまちゃん」が全国で大ブームでしたが、若者もひきつけた朝ドラは、史上初めてのことでした。その中には、あちらこちらに宮沢 賢治の素材が散りばめられていました。
とりわけ、賢治、作詞・作曲の「星めぐりの歌」のメロディーは、物語りの大切な場面、大きな転機の際に、度々流れてきました。
これまで、聴いてきたうちで一番感動したくらいです。
また、子連れ出戻りの漁協事務員は「花巻」さんという名前でした。
花巻は賢治の生地です。さらに、主人公 アキのじいちゃんが、遠洋漁場に旅立つ時に象徴的にクローズアップされたトランクは、賢治の有名なトランクを思いおこさせるものでした。他にも色々ありました。
宮藤 官九郎や、音楽を担当した 大友 良英ら、現代の創作者に賢治は深く影響を与え続けています。
2月末からは、「ジョバンニの島」というアニメ映画が公開されています。
あの「北の国から」の作者、杉田 成道 の原作・脚本です。
ジョバンニは「銀河鉄道の夜」の、主人公の少年の名前ですが、この物語の主人公の名前は、ジョバンニから由来して純平、その弟はジョバンニの親友カムパネルラが由来の、寛太です。
二人は「銀河鉄道の夜」が大好きな兄弟です。
北方領土のひとつ、色丹(しこたん)島の防衛隊長が父です。
ソ連軍の侵攻による悲劇や、ソ連の子供達との交流、戦争の痛みを伝える物語です。
これは事実に基づく話だそうです。