今回は母乳の成功のヒケツをお知らせしましょう。
1.赤ちゃんがおっぱいに慣れてくれるか…?
赤ちゃんは生まれてから3日間、口にしたものに慣れていきます。
この時期にのみ易いゴム乳首を使うと、おっぱい嫌いになってしまうかもしれません。又、3日間はおっぱいはほとんど出ません。でも大丈夫です。
赤ちゃんは3日間の手弁当を持って生まれてくると言われていて、この時期のほんの少ししか出ないおっぱいで十分なのです。
もし赤ちゃんが一生懸命ママのおっぱいを吸ったあとにミルクが与えられていったらどうなるでしょう……。赤ちゃんは後からくるミルクを覚えていて、まだ出ないおっぱいにかんしゃくを起こしたり、おっぱいを吸わなくなるかもしれません。
2.おっぱいが、たくさん出るようになるか…?
まだ、おっぱいが出る所の腺が少ないし、分泌も少しだし…それがお産直後のふつうの状態です。それが赤ちゃんが吸うことによって、ママのからだからホルモンが出て、よく出るおっぱいになるのです。
よく、だんだんおっぱいが出なくなって…というお話を聞きますが、それはミルクを足したことによって、おっぱいを吸わせる機会が減ってしまって、おっぱいを出すホルモンが減ってしまったためなのです。吸わせている限り、おっぱいは十分出ます。
3.おっぱいが硬くなって、お産より痛いということにならないか…?
おっぱいの出る腺が十分に開通していない状態で、おっぱいが作られていったらどうなるのでしょうか。
おっぱいは、カチンコチンになって、とても痛みが強くなります。
その上、もし赤ちゃんが吸ってくれないとしたら…
「お産より痛い思いをした」と言われる状態になるのかもしれません。
(1)の通り、赤ちゃんがしっかりママの乳首を覚えて、しっかり吸って、しっかり開通されると、このような状態は起こらないのです。
さあ、母乳育児をはじめてみましょう!!

「母乳の成功のヒケツ」

2013年08月02日
● 『快呼吸!!』 - 2018.9.17
● 『お久しぶりです』 - 2021.10.11
● 『今週のお知らせ』 - 2021.2.8
● 『大切な母子健康手帳』 - 2020.8.11
● 「当院のお産」 - 2012.10.16