平成23年3月11日、午後2時46分、青森、岩手、宮城、福島県を中心に甚大な被害をもたらしたあの東日本大震災からはや2年が経とうとしています。
マグニチュード9.0、最大震度7.0の海溝型大地震は、南北約500kmに渡り、大津波を発生させ、福島原子力発電所に深刻な大事故を起こし、東北地方を中心とした広い範囲でライフライン消失による物資不足をまねきました。
あれから2年近く経過しても、被災地の復興は進まず、風評被害により経済が停滞しています。あの日、あの時の時計は今も止まったまま…。
知人から頂いた冊子の中で、目に止まった1つのタイトルがあります。
″田が海になった日″ 目を背けたくなる光景もありましたが、あの大震災を経験した私たちだからこそ、孫の代、後世まで伝えていかなければならないことなのです。
産婦人科医としては、長時間の停電中も急速遂娩のため、手動式の吸引器が役に立ちました。その後、当院でも自家発電の導入など、いざという時、患者様の身 の安全をはかれるよう、万全の体制を整えております。とはいえ、いつ襲ってくるかも分からない自然の脅威には逆らえません。だからこそ、どのような状況下 でも冷静かつ迅速に、また安全に医療、分娩・看護業務を行えるよう、身を引きしめていく思いでおります。「喉元過ぎれば熱さ忘れる」ではいけません。あの 日、あの時の時計を1分1秒ずつ刻み、1歩ずつ少しずつでも前進していきましょう。

震災からはや2年

2013年02月01日
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