院長より

感染予防対策について


2014年12月14日

 師走に入り、煮毎に寒さが増すこの頃ですが、風邪などで受診される患者さんも増えてきています。

 さて今回は、赤ちゃんとお母さんの感染予防についてお話したいと思います。

日本周産期・新生児医学会、日本産婦人科学会が取りまとめる「赤ちゃんとお母さんの感染予防対策5か条」というものがあります。

この中からいくつか重要な点を抜粋して、お知らせしたいと思います。

 

 風疹ウィルス、サイトメガロウィルス、B型肝炎ウィルス、トキソプラズマなどの微生物は、妊娠中、分娩中、または産後に、お母さんから赤ちゃんに感染して、赤ちゃんに病気を起こすことがあります。

 感染予防対策について、正しい知識を身に付けておくことが大切です。

 

1.妊娠中は、家族、産後は自分にワクチンで予防しましょう!

  風疹、麻疹、水痘、おたふくかぜは、ワクチンで予防できます。

 (注1)ただし、妊娠中はワクチンを接種できません。特に風疹は、妊娠中に感染すると、胎児に先天性風疹症候群を起こすことがあります。妊婦健診で、風しん抗体を持っていない、あるいは抗体の値が低い場合は、同居の家族に麻しん風しん混合ワクチンを接種してもらいましょう。

 

2.手をよく洗いましょう!

 手洗いは感染予防に重要です。特に、食事の前にしっかり洗いましょう。

  調理時に生肉を扱う時、ガーデニングをするとき、動物(猫など)の糞を処理する時などは、使い捨て手袋を着けるか、その後、丁寧に手を洗いましょう。

 

3.体液に注意!

 尿・唾液・体液などには感染の原因となる微生物が含まれることがあります。

 ご自分のお子さんのおむつでも使い捨ての手袋を着けて処理するか、その後で、丁寧に手を洗いましょう。

 また、家族でも歯ブラシ等は共有せず、食べ物の口移しはやめましょう。

 

4.しっかり加熱したものを食べましょう!

 生肉(火を十分に通していない肉)、生ハム、サラミ、加熱していないチーズなどは感染の原因となる微生物が含まれることがあります。

 妊娠中は食べないようにしましょう。生野菜はしっかり洗いましょう。

 

5.人混みは避けましょう!

 風疹・インフルエンザなどの飛沫で感染する病気が流行している時は、人混みは避け、外出時にはマスクを着用しましょう。

 子供を介して感染する病気もあります。特に熱や発疹のある子供には注意しましょう。

 

 以上、感染予防対策として重要な5項目を挙げてみました。

全ての感染症が予防できるわけではなくとも、日頃から意識し、実施することにより症状が重症化、重篤化することを防ぐことが出来ると思われます。

 

 お母さんや赤ちゃん、そのご家族だけでなく、身の回りのすべての人が徹底して対策することが望ましいですね。

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