日本経済新聞の“私の履歴書”を読む事が、私の毎日の日課になっていて、以前のエッセイでも書いた事があります。
今回は、“小澤 征爾”さんでした。若い頃から、苦労や試練の連続で、色々な苦境を乗り越えた経験があったからこそ“世界の小澤”があるんだということが良く分かりました。
中国に生まれ、日本に育った「僕」が、どこまで西洋音楽を理解できるか。一生をかけて実験を続けるつもりだ!
と、綴られていました。
このファイトは、どこから生まれてくるのでしょうか?!
あの小柄な身体から、みなぎるパワー!!
10年ぐらい前に、一度オペラの指揮をされていた小澤さんのステージを拝見した事があります。想像以上に小柄で、
でも、いざ指揮をしているお姿は迫力があり、まさしく威風堂々。
生でステージを観たものでなければ分からない感動があった事を、今でも覚えています。
幸い、昨年には食道がんから「無事卒業」というお墨付きを主治医から頂いたそうで、普通であれば“もうダメだ・・・”と落ち込みそうなところに、音楽を追求し、次の世代を育てる使命感を持ち、立ち上がるという力強さも感じます。
そして、恩や感謝を忘れないという気持ち。
彼の指揮をする姿の背景には、そんな人生や心があるんですね。
毎日が追及ですね。何事も