エッセイ

『巡り合った本』


2020年04月13日

 先月、先生に読んでみたらと渡された1冊の本。五木寛之さんの「元気に下山」。

若い皆様にはピンとこない“老い”。しかしながら、だれでもが通る道。

山も登りだけではありません。下りもあります。人生も同じなのです。

奥様

 この本は、そんな人生の下山について(問)があり、それに(答)を五木流に綴ってあります。

これを読み終わる頃にコロナ感染拡大...何かを教えられているかの様に、うなずきながら何度も読み返しました。

「人生50年」時代から今は「人生100年」時代という未曽有の現実を前にして、私たち世代が経験し培ってきた常識が変わってきているというのは凄く感じる今日この頃です。

 五木さんのすべて「人生50年」を土台に成り立ったもの!というのは全くかもしれません。

しかしながら、伝えるべき所は伝え、忘れ去られてはいけないものの存在はきちんと受け継がれるという社会にしなければいけないと思いますが・・・なかなか大変(+_+)

 

 よく文中に仏教の教えや言語が出てきます。

その一つに『無財の七施(むざいのしちせ)』という布施行があります。

布施行とは、他人に自分の財物を施したり、その人の為になるような教えを説くことで、自分自身の善根を積む修行です。

財がなくても実践できる7つのお布施が『無財の七施』です。「眼施(がんせ)」「和顔悦食施(わげんえつじきせ)」「言辞施」「身施」「心施」「床座施」「房舎施」という7つの方法があると言われます。

 周りの人に対して優しい眼を向けるとか、和やかな表情で人と接することで相手はきっと温かで幸せな心持ちになる、それだけで十分なお布施になっていると思います。

 

 この本を読んで、ものの考える視点が変わったような気がします。

視点を変えることによって、相手の事を慮り自分も傷つくことなく楽に今を生きる。

 1本のライ麦のように、1人の人間が生きるためにいったいどれだけの目に見えない根が張り巡らされ、支えを受けているかを考えると感謝しかありません。

 この感謝を忘れずに毎日を愉しみながら「元気に下山」をこれからも続けて行こうと思いました。

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